前回はフリーランス準備編として、「独立前」に準備しておくことを紹介しました。
今回も引き続きフリーランス準備編として、「独立後」にやるべきことを紹介したいと思います。まずは必須の手続き4点です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
独立後に必須の手続き4点!
①健康保険の手続き
個人事業主になったら、「国民健康保険」に切り替える手続きが必要です。
手続きは、退職日の翌日から14日以内に、居住する市区町村役場で行う必要があります。
※健康保険の任意継続
会社を退職して個人事業主になる場合には、今まで会社で加入していた健康保険を退職後も2年間だけ継続して加入することもできます。
家族構成や独立後の収入にもよりますが、「国民健康保険」への切替と「任意継続」した場合、どちらが安いか、自身で試算や、退職前に会社の総務担当に確認してみるといいでしょう。
任意継続には2点の条件があります。
(1)資格喪失日の前日までに「継続して2ヶ月以上の被保険者期間」があること。
(2)資格喪失日から「20日以内」に申請すること。(20日目が営業日でない場合は翌営業日まで)
②年金の手続き
「国民健康保険」と同じく「国民年金」に切り替える手続きを行う必要があります。
手続きは、健康保険と同じく退職日の翌日から14日以内に済ませましょう。
※国民年金ですが、最近は取り立てがとても厳しいです。支払いたくない気持ちはよくわかりますが、放置していると「特別催告状」赤い封筒が届きます。特にこの赤い封筒は絶対に無視しないでください。最悪の場合財産が差押されることもあります。
一括での支払いが厳しい場合は分割払いや「猶予」や「免除」を受けることもできます。どういった対応が出来るか、まずは日本年金機構に問い合わせをしましょう。
③開業届の提出
「個人事業の開業・廃業等届出書」これが一般的な開業届です。
開業日から1ヶ月以内に、最寄り税務署に提出することが推奨されています。
提出しなくても罰則などはありませんが、「青色申告」で確定申告するために、「 個人事業の開業・廃業等届出書」と「青色申告承認申請書」の提出が必要となります。
④青色申告承認申請書の提出
「青色申告承認申請書」は開業日から2ヶ月以内の手続きが必要です。
税務署に所得と納税額を申告する確定申告には、大きく「青色申告」と「白色申告」の2種類がありますが、手間はさほど変わらないため、ここは「青色申告」で話を進めます。
青色は最大で65万円を控除することができ、「収入-経費-特別控除=所得」となり所得を減らし節税することができます。青色申告承認申告書の提出しない場合、白色申告となってしまい最大65万円の特別控除は受けられなくなってしまいます。
青色だと手間かかるんでしょ?と思われるとかもしれませんが、会計ソフトを使えば簡単です。特にクラウド型の会計ソフトは、従来のソフトよりもシンプルで簡単に帳簿づけができます。
お勧めの会計ソフトは次回ご紹介したいと思います。
まとめ
今回は、フリーランス準備編の第2弾として、手続きを4点ご紹介しました。
私も当時手続き系は何をしていいかわからず、手探りだった記憶があります。
確定申告については、会計ソフトを使って自分で行う以外にも税理士に依頼という手段もありますので、次回ご紹介したいと思います。
次回も引き続き、フリーランス準備編で「独立後」に必要な事を紹介していきたいと思います。フリーランスになると何が必要になるのかイメージをつかむためにも、独立を考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。